2021年度新学習指導要領
(中学校教科書改訂)の概要と「天神」中学生版の対応
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2021年度
学習指導要領改訂の目的
「何を学ぶか」ではなく、「何ができるようになるのか」・知識及び技能
・思考力・判断力・表現力など
・学びに向かう力、人間性などの3つが育成されるべき力の柱として挙げられています。
「理解していること・できることをどう使うか」がさらに重視されます。
「自分で考え、表現し、判断し、実際の社会で役立てる」ことが求められます。
英語教育について
授業時数は現行と同じ140時間ですが、具体的な変更点としては次のような点が挙げられます。
①4技能「聞く・読む・話す・書く」のうち「話す」が(やり取り・発表)の2領域に分かれる。
②基本、授業はすべて英語で行う。
③高校1年生で学習していた「仮定法」の基礎/ 使役表現 /「現在完了進行形」/を追加。
④3年間で扱う英単語は1600~1800語に増加。(現行1200語)
2021年度からの中学校
新教科書の主な変更内容
■ 出版社の変更
2021年度より、中学国語の「学校図書」が無くなります。
歴史で「清水書院」と「自由社」の2社が無くなり、公民で「清水書院」が無くなります。
歴史では、新たに「山川出版社」が追加されました。
中学英語で「学校図書:TOTAL ENGLISH」が無くなり、新たに「啓林館:BLUE SKY」が加わります。
また、「光村図書:COLUMBUS」は教科書名が変わり、「光村図書:Here We Go!」になります。
「天神」中学生版英語の対応教科書
- 光村図書
- Here We Go!
- 教育出版
- ONE WORLD
- 東京書籍
- NEW HORIZON
- 三省堂
- NEW CROWN
- 開隆堂
- SUNSHINE
■ 主な学習内容の変更
教科書準拠の「天神」中学生版の各教科ではこれらすべてに対応しています。
数学
- 1年
- 素因数分解(3年から移動)
累積度数
統計的確率(2年から移動) - 2019年度移行措置対応
2019年度移行措置対応
2020年度移行措置対応 - 2年
- 四分位範囲・箱ひげ図(高校から移動)
- 2020年度移行措置対応
- 3年
- 誤差や近似値、a×10nの形の表現(1年から移動)
- 2021年より
国語
- 中学
- 都道府県で使われる漢字が減少(小学へ移動)
- 2020年より
理科
学習する学年の変更や、最新の科学の実情に合わせて、理科用語の変更が行われました。
また、科学技術が日常生活や社会を豊かにしていることや、安全性の向上に役立っている内容がこれまで以上に扱われるようになりました。「天神」はこれらに対応し、問題・ポイント・ビデオの追加・変更を行いました。
(※内容の詳細は後述の理科の項目を参照)
社会
学習内容に大きな変化はありません。
英語
- 3年
- 仮定法
- 2021年より
- 2年もしくは3年
- 現在完了進行形
- 2021年より
- 2年もしくは3年
- 使役表現
- 2021年より
2021年度新学習指導要領改訂
に伴う「天神」の改良点
新旧教科書の切り替え
「学年に合わせる」「全て最新にする」「全て旧課程」の3つから、学習したい目次を切り替えることができるようになります。(小学生版も同様)
これにより、国語の”教科書必要”目次をはじめとして、お子様が持っている教科書にあわせて学習を進められるようになります。
旧課程の目次を表示しているときは、出版社名の後に(2016~20年度)が表示されます。
教科改良点
国語
1問題数の増加
「思考力・判断力・表現力」をより高めるために、〔基本〕〔実力〕問題や「印刷専用問題」をさらに充実させました。
また、「文法」「言葉」の分野でも、パターン問題を追加しました。
2文法目次の理解度強化
本文で文法事項をしっかり説明した上で問うことで、文法事項をしっかり理解しながら問題に取り組むということができます。
★問題などの追加
問題数、ポイント目次、ビデオ(動画講義)、ウォームアップ目次も追加しています。
理科
1思考力・判断力の強化
文章と表やグラフから必要な情報を読み取って整理し、活用して答える問題を追加しました。
問題文として与えられた最低限の情報だけから解答を導くのではなく、会話と実験結果などの複数の内容から必要な情報を選び出し解答することを通して、思考力・判断力を育てます。
2表現力の強化
入試だけでなく、学校の定期テストでも出題が増加傾向にある、記述の問題を追加しました。
理由を答えたり、自分の言葉で説明したりする問題を通して、柔軟な思考力、表現力を養います。
★学習内容の追加・変更:詳細
学年 | 分野 | 単元 | 内容 | ||
---|---|---|---|---|---|
中1 | 生物 | 身近な自然の観察 | 生物の特徴と分類 | 追加 | |
生物 | 身近な自然の観察 | 顕微鏡の使い方が中2へ | 中1から削除 | ※1 | |
生物 | 生物の体の共通点と相違点 | 基本的な体のつくりによる植物の分類のみ | 中2へ一部移行 | ||
生物 | 植物の分類 | 根・茎・葉のつくりとはたらき(維管束・道管・師管・光合成・呼吸・蒸散など)が中2へ | 中1から削除 | ※2 | |
生物 | 生物の体の共通点と相違点 | セキツイ動物・無セキツイ動物 | 中2から移行 | ※3 | |
物理 | 力のはたらき | 力のつり合い | 中3から移行 | ※4 | |
物理 | 力のはたらき | 圧力・大気圧が中2へ・水圧・浮力が中3へ | 中1から削除 | ※5 | |
物理 | 光 | 光の分散(プリズムによる白色光の分光) | 追加 | ||
化学 | 身の回りの物質 | プラスチックが中3へ | 中1から削除 | ※6 | |
地学 | 自然の恵みと火山災害・地震災害 | 火山災害・地震災害 | 中3から移行 | ※7 | |
地学 | 自然の恵みと火山災害・地震災害 | 津波発生の仕組み | 追加 | ||
中2 | 生物 | 植物の体のつくりとはたらき | 根・茎・葉のつくりとはたらき(維管束・道管・師管・光合成・呼吸・蒸散など) | 中1から移行 | ※2 |
生物 | 生物と細胞 | 顕微鏡の使い方 | 中1から移行 | ※1 | |
生物 | 動物の分類 | セキツイ動物・無セキツイ動物 | 中2から削除 | ※3 | |
生物 | 生物の変遷と進化 | 生物の変遷と進化 | 中2から削除 | ※8 | |
化学 | 物質の成り立ち | 元素・元素記号 | 追加 | ||
物理 | 電気とエネルギー | 電気による発熱 | 小6から移行 | ||
物理 | 静電気と電流 | 放射線 | 追加 | ||
地学 | 自然の恵みと気象災害 | 気象災害 | 中3から移行 | ※7 | |
地学 | 気象要素 | 圧力・大気圧 | 中1から移行 | ※5 | |
中3 | 生物 | 遺伝の規則性と遺伝子 | 遺伝子の特徴を示す「優性」と「劣性」という用語について、一方が劣っているかのような誤解を与えるとして、「優性」は「顕性(けんせい)」に、「劣性」は「潜性(せんせい)」に変更。 | 変更 | |
生物 | 生物の種類の多様性と進化 | 生物の種類の多様性と進化 | 中2から移行 | ※8 | |
化学 | 水溶液とイオン | イオンの化学式を特別に「イオン式」とよんでいたが、「イオン式」を用いず、「化学式」に変更。 | 変更 | ||
化学 | 化学変化と電池 | 金属のイオンへのなりやすさ | 追加 | ||
化学 | 化学変化と電池 | ダニエル電池 | 追加 | ||
物理 | 力のつり合いと合成 | 水圧・浮力 | 中1から移行 | ※5 | |
物理 | 力のつり合いと合成 | 力のつり合い | 中3から削除 | ※4 | |
物理 | 様々な物質とその利用 | プラスチック | 中1から移行 | ※6 | |
地学 | 自然の恵みと災害 | 火山災害・地震災害が中1へ・気象災害が中2へ | 中1から移行 | ※7 |
社会
1ポイント目次の内容追加・分割
学習指導要領の改訂に合わせて、適切なインプットがスモールステップでできるようポイント目次を追加・設定しました。
英語
1ポイント目次へのアニメーション追加
「既に学んだ英文」と「新しく学ぶ英文」を比較しながら学習するタイプのポイント画面に、解説アニメーションを追加しました。
英文の読み上げ音声や、効果音を含んだ動きを通して、英文の変化をつかむことができます。
※一部、今回アニメーションを追加できなかったポイント画面があります。
※また、会話表現などを扱うポイント画面には、アニメーションはありません。
2整序問題へのヒント文追加
お客様から寄せられたご要望を受けて、従来の「正解英文の音声ヒント」に加えて、短いヒント文を画面に表示する機能を追加しました。
3リスニング問題の追加
これまでも、単語や整序問題などの音声を通して、学習者がネイティブスピーカーの話す本物の英語の音に慣れ親しむ機会を提供してきましたが、今回それらに加えて、リスニングの力を試すための問題を用意しました。
「英語で質問されたことに対する返答を選ぶ」問題や、「登場人物たちの会話の流れを把握して、チャイムが鳴った位置に入るセリフを選ぶ」問題など、英語を使ったコミュニケーションにつながるような問題も取り入れています。